DHD.audio RX2デジタルミキサー導入事例-青森放送様-

公開日:2019/07/02最終更新日:2019/07/02

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2019年3月にDHD.audio RX2を導入したスタジオから生放送が始まりました。
青森放送(RAB)のメインのラジオスタジオに、国内では初導入、世界でも初になるかもしれない、DHD.audioの最新ミキサー RX2を導入しました。

 

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<RX2のメリット>

青森放送のBスタジオは多くの生放送を担う稼働率の高いスタジオです。ミキサーの信頼性はもちろん、長時間番組も多いので安定性が高く操作性に優れたミキサーが必要でした。

2017年にAスタジオにDHD.audioのSXミキサーが採用されたこともあり、Bスタジオへも自然とDHD.audioのミキサーを採用していただけました。SXミキサーから最新のRX2ミキサーへとモデルが異なるミキサーの導入でしたが、RX2はミキサーの操作感の変化を感じさせないミキサーとして出来上がっています。そのためミキサートレーニングにかかる時間的なコストも最短で済み、引き渡し当日から生放送で使い始める事が可能となりました。

今回導入したRX2は、2018年11月のInterBeeで国内初お披露目となった最新のミキサーです。DHD.audioがこれまで各国から集まった要望を受け、すべてのモジュールに大型のタッチディスプレイを搭載し、フェーダー情報をひと目で確認できるようになっています。更にモーターフェーダーが標準搭載されたことで、スイッチ操作だけでミキサーを操作できるようになりました。

 

 

<ミキサーテーブル>

長時間番組が多く、ミキサー、ディレクターが素材の準備、打ち合わせなどを行うので、ミキサーテーブル正面には再生機、収録機などが収められています。

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電話放送、中継などではリスナーや中継先と電話を使った打ち合わせが行いやすいように、ミキサーからトークバックの機能を使って先方と打ち合わせができるようになっています。手を伸ばせば操作ができる範囲に機材をレイアウトしてるのがポイントです。
ミキサーは分割タイプのレイアウトになっています。また、中央にミキサーの操作面と高さを合わせた専用の台本台を用意しています。ミキサーの上をスライドする台本台も検討しましたが、ミキサーの奥行きが狭いことと、ディスプレイを隠してしまうのがもったいないのでこのようなスタイルにまとまりました。

 

<セントラルディスプレイ>

送りレベルの表示や、フェーダーごとの詳細設定を行ったり、マイナスワン、スナップショットなど、様々な画面を切り替えて使用します。

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送りレベルの確認、AUXバスレベルの調整などを行います。
日本からのリクエストに答えてVUメーターも表示できるようになっています。

 

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アウトプットマトリクス、予備系統の出力に任意の素材を割り当てることができます。

 

<操作の幅を向上させたバーチカルディスプレイ>

RX2でセントラルモジュールに新たに追加になったタッチディスプレイは、画面を切り替えることで手元での操作の幅を大きく向上させています。

写真はモニターセレクターやトークバックマトリクス、ミキサー設定画面など

 

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<インプットセレクター>

中継フェーダー用のダイレクトインプットセレクターです。
フェーダーでインプットセレクター画面を呼び出すことなく、直接4本の中継フェーダーの素材を切り替えることができます。
AM局では中継先が多くなるのでこのような機能が必要とされます。

 

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<ディレクターテーブル>

ミキサーのすぐ横にディレクター用の作業テーブルがあります。実際はミキサーテーブルと一体型なので、ディレクターがCD準備をしたり、中継用のフェーダーを操作したりもできるように、ミキサーとの距離感を大事にレイアウトされています。

 

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ディレクター席には、専用のBOXが1台用意してあり入力素材や送出素材のモニター、スタジオとのトークバック、バックトーク、電話放送、中継先との打ち合わせもこのボックスから行えるようになっています。

 

<ディレクターボックス>

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スタジオトークバック、電話打ち合わせ、素材確認などを行います。

 

<タイマーディスプレイ>

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時計、タイマーなどを表示。タイマーの時刻設定はこのディスプレイから行います。

 

 

<拡張性に優れたサイドラック>

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ミキサーの心臓部であるXC2 CoreやIO BOX、単体機器をサイドラックにレイアウトしています。ラックの脇に有るターンテーブルは飾りではありません。このスタジオからの初めての放送はレコード特集だったので、まだまだ現役で活躍しています。もちろんフェーダースタートも健在です。

DHD.audioのXC2シリーズは1Uハーフラックサイズで統一されています。すべてがPoEのAPC(LAN)ケーブルで接続されるため、ラックへの実装が簡単です。将来IOを増やすことになってもAPCケーブルで接続するだけでいいので、拡張性に優れています。

 

<スタジオ>

最大6人まで対応できる大型のテーブルを採用しています。

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アナテーブルの下には独立した6台のヘッドホンボックスが有ります。個別、グループ別のトークバックが行えるようになっていて、個別の指示が出しやすくなっています。
テーブル上には小型のカフボックス、タイマー、時計など必要なものが揃っています。
タイマーはディレクター側のタイマーディスプレイと連動していて収録時など時間の尺を把握しやすくなっています。またストップウォッチ機能も搭載しています。

 

 

<スタジオディスプレイ>

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写真左側はNTPタイムサーバーを使用した針時計です。
ディスプレイタイプなので秒針の音も気になりません。
写真右側はスタジオタイマーディスプレイです。
ディレクター用のタイマーディスプレイと同じ表示をしています。スタジオ側だけにアナウンサー用にストップウォッチ機能を追加してあります。
写真中央に有るのはDHDのシステムではおなじみのFU BOX(カフボックス)です。

 

 

<操作面と処理部を切り離しているのもメリット>

新製品を導入した直後は、バグがあるんじゃないか、安定稼働するのか?など気になる点があると思います。更に、今回の導入はメーカー出荷開始直後だったので、そのような懸念点が出てきても不思議ではありません。
しかし、DHD.audioはミキサーの操作面とCore(DSP処理部)を別シリーズとして切り離していることもあり、今回新しくなったのは操作面(RX2)だけです。心臓部のXC2 Coreは、国内でも多くの導入実績があるので、動作に不安が残るような状態ではありませんでした。そのため引き渡し直後からの生放送でも安心して行うことができました。

 

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導入先 : 青森放送

システム設計施工:テクノハウス

設置工事:テクト

木工製作:ASX&北樹

導入製品 : DHD.audio RX2