DHD.audio トレーニングレポート2018 in ドイツ

公開日:2018/12/03最終更新日:2021/07/16

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弊社担当スタッフがカスタマイズミキサーで実績のあるDHD.audioの製品トレーニングに参加してきました。その様子をリポートです。

 

カスタマイズミキサーで実績のあるDHD.audioのディーラーとユーザー向けのトレーニングは、毎年11月に開催されています。
InterBee直後なので参加できないこともありますが、今回は新製品が発表されたので久しぶりに参加してきました。
新製品の発表が有ったために、50人以上の参加者が集まって、いつもなら本社のトレーニングルームで開催されるのですが、大きなセミナールームを使ってのトレーニングになっています。

 

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各国から集まったディーラー、放送局のスタッフ

 

 

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新製品 RX2 24フェーダー

 

 

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新製品 SX2 10フェーダー

 

 

日本仕様で追加されたVUメーター(標準搭載)

 

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今回のトレーニングで説明をしてくるメンバーの紹介(左から)
  • Support Engineer マーク(ソフトウェアサポート、HTML5など)
  • General Manager ドイブナー(主にハードウェアを紹介)
  • Product Manager ホフマン
  • Support Engineer ダニエル(コンフィグレーションの説明)
  • International Sales Manager クリストフ(司会進行、新製品のターゲットなど)
ドイブナーとホフマンがDHD.audioを創業したメンバーです。

 

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1日目は、DHD.audioの成り立ちから始まり、現行製品の説明や新しい製品の説明があり、どんなマーケットをターゲットにしているかなど、メーカーがどのようにして製品を作っているかがわかる面白いトレーニングです。

 

 

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これまでDHDが出してきた製品から新しい製品への進化は、時代ごとの流行りを追いかけていた、今回のモデルチェンジでこれからの流行りが見えて来ました。

クリストフとドイブナーがこれまでのDHD.audioの歴史を説明します。

 

 

 

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現行モデルと今後の展開の説明
まだ今後のロードマップなどはディーラーとしてはとても重要な情報で、聞き逃すことができません。
初日の内容はまだまだ非公開なことも多いので、このへんで終わりです。

DAY2

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2日目はDHD.audioのミキサーの特徴とも言える、コンフィグレーションソフトを使ったミキサーの作り方の説明です。
まっさらの何も入っていない新製品のRX2を用意して、ダニエルがひとつずつ画面のデザインや、どのような動作をするのかを説明してくれています。
もちろん既に知っている機能もあるので持て余すところもありますが、ユーザートレーニングなので実際に放送局のエンジニアも来ていて、基本的な細かな説明が必要となっています。
多くの人がのめり込むように聞き入るのは、新たに追加された機能やオプションです。
中には歓声が上がったりするのが、いかにも外国っぽい感じですね。
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夕方からは本社ツアーが始まりました。久しぶりの本社訪問でワクワクです。
製品は新しくなり、出荷台数も増えているはずなので会社システムが大きく変わっていないか心配でしたが、これまで通りきっちり整理整頓されたきれいな工場です。開発サイト、サポートサイト、ロジスティックサイトもすべて同じ建物にあり、すべてに行き届いている感じの無駄の無い作りに羨ましさも感じます。

 

 

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お出迎えのクマ。テディベア??

 

 

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出荷前のランニングテストはここですべて組み上げた状態で行います

 

 

毎回関心させられるのは、保守部品の数の多さです。
自社内に製造工程を持っていることもあり基盤実装から板金を切り出す加工も出来る作業スペースも有り、すぐに対応が出来るようにあらゆる部品が揃っている様子です。

 

 

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基盤への部品実装はここで行います

 

 

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よく見ると既にディスコン(販売終了)になった製品も分かりやすく保管されています。

 

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ディレク、マーク、クリスチアン
そしてここがサポートチームの席、ここがあるから我々は安心して仕事ができてます。
その片隅に、以前DHDを訪れた時に持っていたお土産がまだ飾ってありました。
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東京スカイツリーの出来た年にトレーニングに行った際のお土産として持参した東京スカイツリーのプラモデルです。

 

東京スカイツリーのプラモデルをプレゼントしたらすぐに組み立ててくれたDHD.audioのスタッフ(2012年)

 

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3日目は前日に引き続きコンフィグレーションを使った説明です。
新たに追加された機能を中心に紹介をしてくれるのですが、ここに来て今まで結構頑張って作り込んでいたロジック制御などを標準搭載してくれていたりと、私達現場からの意見を取り入れてくれてるんだなと実感しました。
DHD.audioのミキサーの凄いところは、いちからすべてを作り込めるところで、テクノハウスに届いた時は中身の無いまっさらな状態から始まります。音声回路、制御回路を作り込むのは当然ですが、TFT画面のレイアウトから行えるところです。そんな中で今回の新製品で大きく変わった部分がディスプレイ画面の作り込みです。パーツを並べるだけではなくサイズ、場所、色、どんな反応をするかなど、もうミキサーを作っているというよりデザイナーになったような感じです。

 

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コンフィグレーションを流し込み、実際の動作を説明してくれます

 

会場からは「TFT画面はセクシーだ!」の声も上がるぐらいです。
海外ディーラーさんは他のメーカーのミキサーも扱っているので、それと比べての発言なんだなと感じます。3日目はこのTFT画面の作り込み、動作をメインに行いました。デザインが大きくミキサーの操作性を向上させてくれるのは間違いないと思います。

 

 

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人の目線を気にした画面のデザイン方法の説明です

 

 

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そしてこのケータリングサービス、トレーニング時間が長いのでこのようなケータリングサービスはありがたいです。

 

 

今回のトレーニングに参加して、新製品のRX2、SX2はこれまでのミキサーとは違う何かを持っていて、これからのミキサーのスタイルを想像させるターニングポイントを迎えたように感じました。シンプルなオペレーションを目指し、タッチディスプレイを多用しながらも操作感を損なわないデザインで、エンジニアではなくてもオペレーションがしやすいミキサーが作れ、現場サイズのミキサーのスタイルになっていくと思います。ディーラーの我々はその良さをいかに伝え、現場に有ったミキサーを提案していけるかが重要になってきそうです。

 

 

 

ドイツ番外編

DHD.audioの本社のあるLeipzig(ライプチヒ)ってどんなところ??

ザクセン州に属するドイツの都市である。人口は約52万1千人(wikipediaより引用)、ザクセン州では州都ドレスデンをやや上回って最大の都市で、旧東ドイツ地域ではベルリンに次いで2番目である。バッハやメンデルスゾーンそしてヴァーグナーらゆかりのドイツを代表する音楽の街、またベルリンの壁崩壊、ひいては東西両ドイツの統一の端緒となった住民運動の発祥地として知られる。
交通手段はトラム、バス、自転車。

 

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ライプチヒ中央駅

街の中心部に位置するターミナル駅です、ヨーロッパらしい駅に「世界の車窓から」をお届けしたくなります。

 

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クリスマスマーケット

クリスマスシーズンいたるところでマーケットが開かれています、ライプチヒも当然街はクリスマスムード一式。
ホットワインに、ソーセージ、ワッフルなどなど。
食べ物以外のお土産屋さんや、移動遊園地などもあり子供から大人まで楽しめます。

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聖トーマス教会

バッハの眠る教会です、クラッシクをあまり聴かなくても音楽が好きなら一度は訪れたい場所です。
今回は見れませんでしたが、週末に開催されるオルガンコンサートは心に染み渡ります。
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Auerbachs Keller Leipzig (アウアーバッハス・ケラー)

1525年創業の老舗レストラン
「ライプツィヒのメッセを訪れながらアウアーバッハの店に寄らぬ者は、口を閉ざす羽目になる。なぜなら、そいつは本当のライプツィヒを見ていないからだ。」こんな言葉が伝わるほどの有名店でドイツの伝統的な料理が楽しめます。
トレーニングに来たみんなで必ずディナーに来るお店です。
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ライプチヒメッセ

モーターショウや、様々な展示会が開催される国際的な展示場です。
放送機材の展示会もやってるので、1度は展示会を見に来てみたいものです。
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引用:wikipedia(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Leipzig_Neue_Messe.jpg?uselang=ja)

ポルシェファクトリー

そうです、あのポルシェの工場があるのがライプチヒなんです。工場見学、ミュージアム、試乗体験など車好きにはたまりません。毎回仕事なのでいけてませんが、観光で行くときは絶対に行きたいです!
ポルシェファクトリー公式サイト