カスタマイズミキサーDHD製品導入事例-ラジオ沖縄様-

ラジオ沖縄様にDHDミキサーシステムを導入致しました。
これまで長い間だ使われてきたアナログミキサーから、DHDの最新のXC2 Coreを使用したデジタルミキサーへ更新をしました。4スタジオのうち3スタジオを更新するため、放送に支障が無いように操作への違和感が出ないようなミキサーのレイアウト、トレーニングを含めた工事スケジュールを組み2ヶ月掛けて順次更新を行いました。

DHD.audio XC2 Core製品ページ

 

 

 

第1スタジオ

最初の更新を行うスタジオですが、元々は収録専用のスタジオとして稼働していたため、生放送で使えるようにミキサーの入替えだけでなくマスターとの回線の増強も行いました。しばらくはこのミキサーがトレーニング用のミキサーとなり、操作感を覚えてもらったり細かなミキサーの仕様を作り上げていくスタジオにもなります。DHDのミキサーは放送局のスタイルに合わせてコンフィグレーションを作り込んでいくので、トレーニング中や運用中に出てくる違和感や要望をその場で修正し使いやすいミキサーを作ることができます。

 

 

52RX 16フェーダーを導入しました。ミキサー左手のパネルは資料をおけるスペースとなっていますが、将来4フェーダーが拡張出来るスペースです。ミキサーテーブルにはOKAMURAのテーブルをベースに専用のカスタマイズを施しています。

 

52RX製品ページ

 

 

2本の可動式ラックにXC2 Core(ミキサー本体)、IO BOX、再生機、テレホンハイブリッドなどの周辺機材が纏まっています。XC2 CoreやIO BOXがコンパクトな為、フルラックを用意すること無く省スペースでミキサーを組むことができます。
テレコやレコードは沖縄民謡などの素材が多く有るのでまだまだ現役稼働中です。これらもミキサーからリモートが出来るようになっています。

 

 

普段は2〜4人が対面で座れるようになっていますが、ゲストが多い場合はマイクを追加して大人数での収録も行えます。

 

 

第3スタジオ

次に更新を行った収録用のスタジオです。
ここもワンマンまたはツーマンでの収録用のスタジオでしたが、今回の更新で短い番組に対応が出来るように生放送対応となっています。

 

 

52SX 12フェーダーを使用し、先に更新をした第1スタジオと操作感が同じになるようにカスタマイズしてあります。ミキサー側にナレーターが付いてワンマンやツーマンでの収録をする場合が有るので、その時はモニターがハウリングを起こさないように自動的にミュートするようになっています。モードの切替などは必要ないので、ナレーターの方に余計な心配をかけることは有りません。

 

 

 

第1スタジオとは異なり、ラック1本で全てを収納しています。
普段はコネクターパネルを背面に取り付けるのですが、バンタムのパッチ板を用意していないこともあり、パッチ替えを直接XLRコネクター板で行うようにフロントに実装されています。写真ではまだ取付位置が工事中のため前に出ていますが、実際は落とし込んで取付を行い、ケーブルもスッキリと収まるので、普段の作業でじゃまになることが無いようになっています。

 

 

 

普段はマイク1本で運用しますが、更新後はマイク2本が使えるようになったので、サブとスタジオで最大3人での収録に対応出来るようになりました。

 

 

第4スタジオ

最後に更新を行ったのがラジオ沖縄のメインスタジオです。生放送の殆どをこのスタジオから出しているために、工事期間を長く取ることはできず、更に往診終了後すぐに使えることが重要です。既に更新を終えている第1スタジオと同じ仕様でミキサーを製作し短期間での更新工事を行いました。

 

 

 

52RX 20フェーダーを使用しています、第1スタジオより4フェーダー多いミキサーで、中継素材などがすぐに操作できるようになっています。ミキサーの見た目や、基本的な機能は第1スタジオと同じですが、接続される機材が多いので操作していると気が付きにくいですが、マイナスワンの回路や制御が異なってきています。

 

 

 

再生機などでもスタジオごとに機材が少しずつ異なるので、実装レイアウトなどが異なっています。メーカーが違う機材、年代が違う機材などが有り制御方法が異なる事もあり、コンフィグレーションの調整が重要となります。

 

 

 

これまでマイク2本で運用していましたが、今回マイク本数を増やしたのでゲストの多い番組でも楽にこなせるようになっています。
全スタジオに共通しているのが、AUTOMIXの機能を標準搭載していることです。AUTOMIXとは、自動的に音声検知をして喋っていないマイクのレベルを絞り、話している人以外の雑音を押さえ込む機能です。AMラジオの場合ゲストが多くトークの割合が高く、それぞれのレベル調整でフェーダーの操作がかなり増えます。このオペレーターの負担となっていた操作を、AUTOMIXを使用することで軽減することができます。
2017年1月に更新を終え、順調に放送が行われています。

沖縄と言うことで、サポートが難しそうなイメージが有りますが、工事に関しては地元協力会社によるサポートが出来る体制を整えています。ミキサーのソフト面でのサポートは、リモート監視、操作が出来るように構築をしているので、今後出てくる新たな要望などのちょっとしたコンフィグレーション変更は、相談を受けたその場での対応も可能です。

 

 

 

更新前のスタジオには

更新前もミキサーはこのまま博物館に展示したくなるような使い込まれたいい雰囲気を持っていました。残念ながら廃棄処分となってしまいましたので、記念に写真で残しておきます。

VUメーターや、マスターアッテネーター、トグルキーなどどれもいい雰囲気です。
この操作感を引き継ぎつつ新しいミキサーを作り込んでいます。

 

 

コロンビアブランドのテレコは、いままで色々と更新をしてきましたが、今回始めて扱いました。シンプルな作りで、筐体の鉄板も厚くそう簡単には壊れない雰囲気です。これらもミキサーから制御を掛けています。

ターンテーブル、テレコはまだまだ現役で活躍しています。

システム施工:テクノハウス
工事施工:テクト/興洋電子