従来の運用を活かしたスタジオ更新 RX2ミキサー -富山エフエム様-

公開日:2021/01/22最終更新日:2021/01/22

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富山エフエム(エフエムとやま)様の第1スタジオにDHD.audioのRX2ミキサーをご導入いただきました。

エフエムとやま様では、2013年に第2スタジオへRX2の前機となる52/RXミキサーを導入していただいています。今回は第1スタジオを52/RXの後継モデルRX2で更新しました。

運用スタイルは変えずに便利機能を追加できるRx2ミキサー

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ミキサーのコンセプトは変わらず普段の操作は手元だけで行えるようになっています。また、これまで要望が多かったフェーダーごとの情報量を増やすために、全てのモジュールに10インチのタッチディスプレイを搭載しました。これによりセントラルディスプレイにアクセスしなくても必要な情報の確認、設定が行えるようになりました。さらにRX2ではモーターフェーダーが標準搭載になったので、手元のスイッチを押すだけでフェーダーが定格位置まで上がります。よって、エンジニアがつかない番組でもディレクターやアナウンサーのミキサー操作への負担を解消することができるようになりました。

RX2は52/RXとは見た目は全く異なるミキサーですが、基本思想が同じミキサーなので操作した時に違和感をなるべく感じることの無いデザインにまとまっています。

ミキサーテーブルは第2スタジオの時のデザインを引き継ぎ、地元業者による特注品で製作しています。第2スタジオと大きく異なるのは、ミキサーがデスクトップタイプになったため埋め込み用の穴加工をする必要が無くなっていることです。また第1スタジオではVUメーターなどを埋め込むパネルが正面にありましたが、RX2にVUメーターを表示できるようになったので、正面パネルを無くすことでスッキリとした視界を確保できています。

 

フェーダーディスプレイデザイン

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チャンネル表示画面にはインプットレベル、バスアサインなど必要な情報だけをまとめています。この他に設定用にバスだけの表示、AUXだけの表示などの設定に便利な画面も用意されています。

 

セントラルディスプレイデザイン

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この画面では、最新のファームウェアから使えるようになったVUメーターを使って、PGM本線とPFLを表示しています。VUメーターの背景色もアナログメーターっぽい色を選んでいます。VUメーター上部には位相反転の警告表示を組み込んであり、視覚的に判断できる機能も盛り込まれています。
その他には各送り系統のレベルをピークメーターで表示し、画面下のエンコーダーを使って個別にレベル調整ができるようになっています。
フェーダー側からACC(アクセス)したときは、ここの画面がチャンネル設定画面に切り替わり、フェーダーディスプレイで表示されていた機能が見えるようになっています。

 

インプット画面

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アクセスしたチャンネルのバスアサイン、入力素材の切り替えなどを行います。
右端のスイッチでイコライザー、コンプレッサー、AUXなどの設定画面に切り替えて設定を行います。

 

OUT MTX画面

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収録機や、予備系統への送り素材を設定するOUT MTXも標準で搭載しています。ミキサーに入力される素材、バスなどミキサー内部の音声はほとんどが選択できます。
この他にAUTO MIXやスナップショットなどの画面も用意されています。

スナップショットはデフォルト+50シーンの保存呼出ができるので、番組ごとの設定や、エンジニアごとの設定を保存でき、番組前の仕込み時間を大幅に短縮できるようになっています。
これらのスナップショットは基本的にはミキサー内部に保存されていますが、パソコンを接続してデータの保存、書き込みもできるようになっています。

 

XC2 Core(DSP)とIO BOX

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今回使用したXC2 Coreは1Uハーフサイズで場所を取りません。今回もサイドラックの正面(右端)に設置しています。
各モジュールへはCoreからLANケーブルを接続していてPoEで電源も供給しています。

 

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IO BOXは同じく1Uハーフサイズのボックス型ですが、直接XLRコネクターが出ているのでラック背面にコネクター板のように設置しています。
これらも全てLANケーブルで接続しています。最大100mまで延長できるのでスタジオ内やマスターへ設置することも可能です。

 

スタジオ

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今回の更新ではミキサー周りの機材を中心に入れ替えを行い、スタジオテーブルやマイクなどはそのまま流用となっています。
既存の機材を流用するのでパーソナリティーの方にはパッと見では何が変わったかわからないのが悔しいところですね。

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唯一分かるのは、FU BOXとヘッドホンボックスが新しくなったことです。DHDシステムでは定番となっているFU BOXとヘッドホンボックスHP1をメインパーソナリティー用に使用しています。
テーブルは流用となりましたが、実は工事期間中にテーブル面のクロスの張り替えをしているので、更新前と比べるとかなり明るい雰囲気に仕上がっています。

 

第2スタジオ 52/RX 2013年3月導入

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第2スタジオ 52/RX

 

RX2の前の機種となる52/RXミキサー。第2スタジオの更新の様子は下記リンクからご覧いただけます。

 

52/RXよりもカスタマイズ性能がUPしているRX2

RX2はこれまでの52/RX以上にカスタマイズ性能がアップしているので、あらゆる運用スタイルに合わせたミキサーを作ることができるだけでなく、今までになかった便利な機能を追加することができるようになっています。生放送対応のスタジオの場合大きく運用するスタイルを変えるのはなかなか難しいですが、”これまでのスタイルに少し便利機能を追加することができる”、そこがRX2ミキサーの最大のメリットかもしれません。

第2スタジオが52/RX、第1スタジオがRX2と新旧2種類のミキサーが導入されましたが、見た目の違うミキサーを同じ運用スタイルに合わせるカスタマイズを行ったことで、普通ならミキサートレーニングに時間がかなり掛かるところを、大幅に時間を短縮しすぐに運用に入れました。

DHD.audioのミキサーは様々な機能を自由にカスタマイズすることができるので、これまでは特注で製作しないとできなかったような機能をミキサーだけで作り込むことができます。放送局の場合、運用スタイルに合わせた特殊機能があり、放送局ごとに求められる機能が少しづつ異なってきています。それらの仕様の違いを柔軟に吸収し、更にプラスアルファを作り出せるのがDHD.audioのミキサーを選んで頂くポイントだと思います。

 

 

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