放送設備のIP化のメリット evertz社製IPマルチビューワーのご紹介

公開日:2021/07/05最終更新日:2021/08/18

今回は弊社で取り扱っているevertz社のIPマルチビューワーについてご紹介いたします。
マルチビューワーは放送設備において必要機材の一つですが、製品の紹介をさせていただく前に先ず、放送設備をIP対応させていくことでどのようなメリットがあるのかをご案内させていただきます。
その前提の上でevertz社のIPマルチビューワーにはどのような特徴があるのか、ご紹介いたします。

 

1.放送設備のIP化のメリット

昨今、海外の放送局では放送設備のIP化が目覚ましい勢いで進められています。
従来までのベースバンドを使用した設備運用からIPストリームへ移行するメリットとしては大きく3点挙げられます。
下記の内容を受けて日本でも近い将来、海外の潮流をそのままに放送設備のIP化が予想されます。

1-1.物理的スペースの縮小化

ベースバンドを使用して信号の伝送を行う場合、一つの信号に対し一本のケーブルを必要とします。
一方、IPストリームの場合、伝送信号をまとめてパケットとして伝送するので、一本のケーブルで複数の信号を伝送することが出来ます。

1-2.様々なフォーマットに対応

伝送におけるIPストリームの容量内であれば、映像フォーマットがHD(1.5G)⇒UHD・4K(12G)へアップグレードされた場合でも、設備の更新・追加をすることなく伝送することが出来ます。

1-3.リモートプロダクションへの親和性

機器接続がIPストリームで為されることで、遠隔地から機器へのリモートアクセスが可能となります。それに伴い、現場への派遣人員の削減に繋がり、ひいては機器運用の効率を上げることが出来ます。

 

2.evertzの概要と海外の導入先

この度、ご紹介するのはカナダ オンタリオ州バーリントンに本社を構える“Evertz Microsystems” というメーカーの製品です。

こちらのメーカーは、IP製品において海外メーカーの中でもトップクラスの導入実績数を誇ります。参考までに海外の導入先をご紹介させていただきます。

  • ESPN
  • CNN
  • Amazon
  • FOX
  • NBA
  • HUDSON YARDS
  • HBO
  • COMCAST
  • Discovery communication
  • Turner
  • Bloomberg
  • Youtube
  • abc
  • NBC
  • Google
  • etc,,,

海外では上記の通り、既に名だたる放送局・大手企業にevertzを採用いただいております。
国内でも現行のベースバンドモデルにおいては複数の放送局様に採用されており、機能面で高く評価いただいております。

 

3.IPマルチビューワー

この度、ご紹介するIPマルチビューワーは、ハードウェアとしてはFPGAベースのプロセシングコアを搭載した”ev670-X30-HW”というモジュールです。
モジュールはベースバンド(12G/3G/HD/SD-SDI)とIPストリーム(SMPTE ST2110)をサポートしております。
モジュールは希望のソフトウェアアプリケーションを選択することで役割を決定し、マルチビューワーアプリ”evVIP-100G-ST2110”を選択することでIPストリームの入出力に対応した「IPマルチビューワー」の構築を実現することが出来ます。
(IPゲートウェイとしてのアプリケーションもございます。)
マルチビューワーの入力/出力信号、及び信号入力数/出力数もソフトウェアライセンスの選択によって決定できます。
こちらはNMOS-04/05にも対応しております。

smpte_nmos

3-1.オーダーラインナップ(希望のチャンネル数を選択出来ます。)

入力ライセンス

  • SD/HD/3G x8ch or UHD x2ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x16ch or UHD x4ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x24ch or UHD x6ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x32ch or UHD x8ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x40ch or UHD x10ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x48ch or UHD x12ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x56ch or UHD x14ch 入力サポート
  • SD/HD/3G x64ch or UHD x16ch 入力サポート

出力ライセンス

  • 1080p x1~8ch 出力サポート

モニタリングライセンス

  • 8, 16, 24, 32, 40, 48, 56, 64ch xビデオ・オーディオモニタリング

アドバンスドモニタリングライセンス

  • 8, 16, 24, 32ch xビデオ・オーディオ・アンシラリーデータモニタリング

*ソフトウェアライセンスはST2110サポートの他にも12G-SDIサポート、JPEG-XSサポートのラインナップがございます。

 

3-2.evertz社製マルチビューワーの特徴

モニタリングレイアウトの構築柔軟性

ユーザーの希望に合わせたかたちでのフリーレイアウト、サイズ調整、タリー表示等について、柔軟に構築可能です。

 

 

高品質なモニタリング映像

小さいレイアウト上の字幕でも潰れることなく、綺麗な状態で出力する高性能なスケーラーを搭載しております。

マルチビューワー単体の性能では、上記の内容についてベースバンド対応モデルの頃からお客様より高い評価をいただいております。

 

IPマルチビューワーはこれらのパフォーマンスに加えて、evertz社のブロードキャストコントローラー:magnumとIPスイッチと組み合わせたシステムで、より操作性の効率を高めることも出来ます。

 

最後に

弊社にデモ機の用意がございます。
実機をご覧いただいた上で評価いただくことも出来ますので、ご希望ございましたらお気軽にお問い合わせください。

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