5GでIP CODECを使った遠隔音楽セッション -ドコモ主催展示会で使用-

公開日:2021/04/08最終更新日:2021/04/08

docomo5GカンファレンスA

2021年3月5日、株式会社 NTTドコモ(以下、ドコモ)主催で『MINATOMIRAI 5G CONFERENCE』というドコモの5Gのイベントが開催されました。
そのイベント会場であるパシフィコ横浜と神奈川県内にある養護学校をドコモの5Gで映像と音声を繋いで遠隔音楽セッションが行われました。
今回、音声部分の接続機器としてテクノハウス取り扱い製品であるWorldCastSystems社のAPT IP CODECをご使用いただきました。

 

音声伝送のシステム構成概略図

docomo5g_event_ipcodec

 

  1. パシフィコ横浜会場にバンドがおり、各楽器の音をマイクで集音しミキサーへ、ミキサーからAPT IP CODECへ音声を送り込みドコモの5Gを使って養護学校側へバンドの音声を伝送。
  2. 養護学校側にもマイクを用意しタンバリン、ギロ、ウッドブロック、鈴、ベルハーモニーの音声を集音しミキサーへ。ミキサーからAPT IP CODECへ音声を送り込みドコモの5Gを使ってパシフィコ横浜会場へ児童の音声を伝送

 

※イベントでは音声信号の他に映像信号もドコモの5Gを使用していましたが、この記事では割愛させていただいております。

今回はドコモの5Gを使用するとのことで、APT IP CODECのバッファ値は余裕を見てパシフィコ横浜側からの送りが70ms、養護学校からの送りも70msで設定しました、会場から送られた音声が戻ってくるまでに140msの時間設定です。
※ms=ミリセカンド(1000分の1秒)
音声が切れないことを最優先にしていますが、セッションするというところに主眼を置いた場合30ms程度にすると良いかもしれません。今後検証していく材料になりそうです。

 

 

子供たちとのセッション

docomo5GカンファレンスB
演奏中のCoro do Picapau

クラリネット、ギター、パーカッション、マリンバを使用しコロナ禍でも子供たちと遠隔音楽セッションでコミュニケーションを取る新しい試みでした。
バンド側からのコミュニケーション、養護学校側からのコミュニケーションも無事に行われました。ジブリ作品を中心に演奏され楽器の紹介も子供たちに向け行われました。
セットリストの中には養護学校の児童さんたちとセッションをする曲目もありましたが養護学校からタンバリン、ギロ、ウッドブロック、鈴、ベルハーモニーの音もしっかりと聞こえ、音声回線は途切れることなく安定した品質で本番を無事に終えることができました。こんな時代だからこそ技術がサポートできることは沢山あるように思いました。

 

APT IP CODEC / IP回線&ひかり電話回線対応

APT_IP_CODEC_front_180414 -コーデック
APT IP CODECは広くラジオ局で導入いただいている音声伝送装置です。
IPに対応はもちろん、ライセンスを追加することでひかり電話対応コーデックとして使えます。
ひかり電話に対応した製品は国内で数社しかないですが、その中でもエンハンスapt-X(E-aptX)を使えるのはAPT IP CODECしかありません。
Eapt-Xが使えるメリットとしては、音声圧縮を行うことで通信コストを下げて運用できるという点です。
また、シンクロストリームという機能が今後リリースされます。
高精度のGPSクロックを使って時間同期をするので、複数の送信所に対して演奏所からマルチキャストをする場合、各送信所でGPSクロックを使ってシステム同期が行えるようになります。
これまでの伝送方法ではISDNのクロックで同期が取れていた部分が、非同期のIP伝送に変わり同期が取れなくなっていました。今回のシンクロストリームの搭載によりGPSクロックを使ってカバーすることができます。
この機能はオプションユニットを搭載する必要があるので、次バージョンのハードウェアから搭載される機能です。

企画:株式会社ドコモCS
音楽企画:神奈川県立音楽堂 様
バンド:Coro do Picapau(コロピカ)
音声伝送製品協力:テクノハウス

 

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