5Gで4Kカメラ映像を伝送する

公開日:2020/05/08最終更新日:2020/05/08

2020年3月、第5世代移動通信システム“5G”がついに日本でも解禁されました。
今まで以上の大容量データの通信高速化、低遅延通信を可能にし、同時に多数の端末からの接続が可能になることが言われている5Gは、従来の4Gよりも格段に飛躍したサービスを受けられることが期待されております。
そんな中、早速この5Gを利用して高解像度の映像コンテンツをより多くの人に届けられるよう、4K映像の通信システムの構築を進める企業の動きが見え始めており、今回はKDDIテクノロジー様にて導入されている事例を紹介します。

5Gの4K映像-運用事例の概要-

KDDIテクノロジー様では、テクノハウスで取り扱っているIO Industries社製の4Kカメラとサードパーティー製のエンコーダーをドローンに搭載し、空撮した映像を5G回線を利用してリアルタイム中継を行い、遠隔地のモニターから映像を確認出来るシステムの構築を実現しました。

‐ 伝送システム概略図 ‐

gairyaku

 

この通信システムは、2019年11月2日東京モーターショーにて開催されたドローンレース決勝戦の撮影に使用されたほか、KDDIが受託した総務省5G総合実証試験の一環として、ドローンに拡声器を搭載したかたちで山岳救助の現場への導入の検討もされております。
こちらの様子は、KDDI様のHPでもニュースフィードにて公開されております。

 

 

IO Industries社製4Kコンパクトカメラ 4KSDI-MINI

それでは、上記システムに採用された4Kカメラを紹介致します。
テクノハウスでは、カナダのメーカーであるIO Industries社のコンパクトカメラの取り扱いを行っております。
その中でも、今回採用された4Kカメラは4KSDIMINIという製品モデルになります。

IOI_4KSDI
4KSDI-MINI

‐ 製品の評価ポイント ‐

1.製品のサイズ

4KSDIMINIの魅力の一つは、4Kカメラでありながらそのサイズにあります。
62(W)×62(H)×42.1(D)mmと手の平サイズに加え、重さ325gの当製品は、ドローンに搭載する上でのサイズ、重量の部分での条件を十分にクリアしていると言えます。
また、4K映像を12G-SDIを一本で出力することが出来るので、システムボリュームもコンパクトに済ませることが出来ます。

 

2.出力映像の品質

出力映像については、HDR出力、RAW出力に対応している等、画質の条件をクリアする上での性能が備わっております。
また4KSDIMINIには、グローバルシャッターモデルとローリングシャッターモデルの展開がある中で今回はグローバルシャッターを採用していただいており、動く被写体の撮影に関しても気にする必要がありません。
二つのセンサーの違いについては以前の記事にも掲載がございますので、是非、お時間あればご一読いただければと存じます。

 

3.映像出力の超低遅延性

4KSDIMINIは、撮影してから出力されるまでの処理にかかる遅延が1フレーム以下の 60㎛/s(マイクロメートル/秒)と超低遅延性も選定いただいた要因の一つです。

さいごに

場所を選ばない、コストパフォーマンスの優れたこちらのカメラについて、テクノハウスではデモ機のご用意もございます。
価格相談についても承りますので、気になることございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。