進化したDHD.audioのデジタルミキサーRX2とSX2

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オランダ・アムステルダムで開催されたIBC2018。
こちらの展示会で発表されたDHD.audioのデジタルミキサー RX2とSX2はこれまで順調に進化を続け導入を伸ばしていた52/RXと52/SXの後継モデルとして誕生しました。

RX2/デジタルミキサー

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RX2の初期モデルはRM4200Dとして誕生し、シンプルな操作性とカスタマイズ性が注目され、世界中で多くのモデルが現在でも稼働しています。
その後上位モデルの52/MXと同じ雰囲気を持つシルバーの筐体の52/RXにモデルチェンジをし、この頃からタッチディスプレイを採用することで、更にカスタマイズの幅を広げてきました。

 

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日本国内でも数多くの52/RXが生放送の現場で活躍しています。
そして52/RXの人気が上がり始めた頃、DHDは面白い方向へと舵を切り出しました。これまではミキサーと言えば、DSPやIOなどを含めたものでシリーズ化していたのですが、ミキサー(操作面)とDSP(処理部)や IO BOXを別のシリーズとして切り分けたのです。これによりDSPやIO BOXはすべてのミキサーシリーズで共通化され、シリーズによる音質の違い、性能の差をなくしてしまいました。

 

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これは他社のミキサーのようにシリーズによって格差を出す方法ではなく、操作する人、制作する現場に合わせて操作面を撰ぶことができる新しいアプローチでした。そして今回発表されたRX2、SX2は操作面の切り替えであって、処理部のDSPは多くの導入実績のあるXC2シリーズをそのまま使うので、開発側にもユーザー側にも導入への不安を無くすことができています。

 

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RX2の操作面で大きく変わったのは、4フェーダー単位から6フェーダー単位のモジュールの構成になったことです。最近のシステムでは18フェーダーから24フェーダーのシステムが多く、どちらにも対応ができるちょうどいいフェーダー数になっています。そしてこれまで要望が多かった、全てのフェーダーに対したインプットを含めた情報確認、設定ができる専用のディスプレイの標準搭載です。
52/MXでしかできなかったチャンネルディスプレイが使えるようになったことは、かなりのアドバンテージになると思います。
さらにモーターフェーダーを標準化することで、レイヤーを使ったオペレーションや、ワンマンオペレーション時のパーソナリティーへのミキサー操作の負担を軽減できます。

 

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SX2/コンパクトデジタルミキサー

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SX2はRM2200から52/SXへの通常の進化から大きく変わり、エントリーモデルと言うコンセプトを切り捨てた、全く新しいミキサーへと変貌を遂げています。
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見た目はRX2と変わらない6フェーダー構成のミキサーですが、セントラルモジュールに4フェーダーを搭載する、シンプルな10フェーダーシステムの一見不思議な構成が基本となっています。
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これは何を意味するのか?実はRX2と同じくモーターフェーダーを標準搭載したことで、ワンマン放送に向けたミキサーとして大きく進化を遂げているように思います。ワンマン放送ではパーソナリティーがミキサーすべての操作をする必要があり、喋りだけでなく手元に注意を払わないといけないのでかなり負担がかかっています。モーターフェーダーを採用したことで、フェーダーの上げ下げはボタンを押すだけで操作でき、フェーダーを直接触るのはレベルの微調整をするときだけです。
RX2、SX2はどちらも同じサイズのデスクトップタイプになったことで、これまで必要だったミキサーテーブルの加工が不要になり、テーブルの自由度がかなり上がっています。サテライトスタジオや、見学者スペースが有るスタジオでは見た目が重要なので、テーブルのデザインから検討を始められるメリットもあります。
さらに保守に関わる部分では部品の共通化がかなり進んでいて、これまで部品寿命が短かった有機ELディスプレイをやめたことや、新型のモーターフェーダーの採用、スイッチ類をサイレントタイプのフルカラーランプ付きのスイッチに変えたことで、プラスチック部品特有の衝撃による破損や劣化から開放されます。
他にも細かな部分での進化が多くあります。
どれも小さな事ですがシステムを構築する上での大きなアドバンテージになる進化です。
RX2は最大60フェーダーシステム、SX2は最大16フェーダーシステムまで構築できます。ワンマンスタジオから、編集室、中継車、大型の収録スタジオ、生放送スタジオまで、あらゆるスタジオに使える便利なミキサーとなっています。